
地球規模での協調:企業が担うべき責任
四半世紀近く前、世界経済会議にて、当時の国連事務総長コフィー・アナン氏が企業に対し、社会的に重要な十の原則、人権、労働者の権利、環境保護、不正防止の実践を提唱しました。これが地球規模の協調、グローバル・コンパクトの始まりです。その目的は、企業が利益追求だけでなく、社会の一員として責任を果たし、持続可能な発展に貢献する世界的な枠組みを作ることです。企業は活動を通じて社会問題に取り組み、より良い世界を築く努力が求められます。これは義務ではなく、企業の自発的な参加によるもので、企業が個性を活かし社会全体の利益に貢献する仕組みです。この協調は、企業が社会との関わり方を根本的に見直し、持続可能な社会の実現へ積極的に行動する機会を提供し、企業の存在意義を再確認させ、社会からの信頼を得る道標となるでしょう。