
通貨供給量M3:経済を映す鏡
通貨供給量M3とは、日本におけるお金の流通量を総合的に示す指標です。これは、現金、要求払預金(いつでも引き出せる預金)、準通貨(定期預金など)、そして譲渡性預金という、性質の異なるお金を全て合計したものです。日本銀行が毎月発表しており、経済の現状を把握するために非常に重要視されています。M3の増減を見ることで、経済全体の資金の流れや、物価上昇・下落の傾向を予測できます。例えば、M3の伸びが鈍ければ経済の停滞、大きく伸びていれば経済の活性化を示唆すると考えられます。そのため、国の経済政策を決定する上で欠かせない情報源となります。また、株式や為替などの金融市場においても、投資家が投資判断を行う際の重要な参考情報となります。