
苦難指数とは何か?国民生活の実感を探る指標
苦難指数とは、国の経済状況を測る指標の一つで、特に国民が感じる経済的な苦しさを数値で表します。著名な経済学者であるアーサー・オークン氏が考案し、物価の上昇率と失業率を単純に合計して算出します。物価の上昇は日々の生活費を圧迫し、失業率の上昇は職を失う人が増えることを意味するため、これらの数値が高いほど国民生活は苦しいと判断できます。この指数は経済の実感を捉えやすく、政策を考える人や経済を分析する人だけでなく、一般の人にも理解しやすいのが特徴です。ただし、社会保障の充実度や人々の幸福感といった経済以外の要素は考慮されていないため、注意が必要です。苦難指数は経済状況を把握する上で役立つツールですが、他の指標と合わせて総合的に判断することが重要です。