
負の資産:価値が借入金を下回る状態
負の資産とは、お持ちの資産の価値が、その資産のために借り入れた金額を下回る状態を指します。住宅や自動車などを購入する際にローンを利用した場合、市場の変動によって資産価値が大きく下落すると、この状況に陥る可能性があります。例えば、住宅ローンを組んで家を買ったものの、経済状況の悪化で家の価格がローンの残高よりも低くなることがあります。これは、家を売ってもローンを返しきれない、つまり売却後も借金が残るという深刻な事態です。このような負の資産は、個人の経済状況だけでなく、金融機関や経済全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。ローンの返済が滞り、金融機関の経営を圧迫したり、消費者の購買意欲を低下させたりするからです。経済状況の変化に注意し、適切なリスク管理を行うとともに、もし負の資産に陥ってしまった場合は、金融機関との交渉や専門家への相談を通じて、解決策を探ることが重要です。