
株式市場の割高感を測る:国内総生産と株式時価総額の比較
株式市場全体の割高感を知る手がかりとなるのが、ウォーレン・バフェット指標です。これは、ある国の株式市場全体の価値と、その国の経済規模を示す国内総生産を比較するものです。バフェット氏は、長期的には株式市場の成長と経済の成長は連動すると考えています。もし、国内総生産の伸び以上に株式市場が大きく成長している場合、それは市場が過熱気味である可能性があると判断できます。逆に、国内総生産に比べて株式市場の価値が低い場合は、割安であると考えられます。ただし、この指標だけに頼るのではなく、他の経済状況も考慮に入れる必要があります。例えば、金利が低い状況や、政府がお金を供給する政策を行っている場合は、この指標が示す数値が過去の平均と大きく異なることがあります。また、業種によって適切な水準が異なることもあります。この指標は、あくまで市場全体の目安として活用し、個別の企業への投資判断は慎重に行うべきです。