
長期的視点での資金確保:安定調達比率とは
安定調達比率は、金融機関が長期間にわたり安定した資金を確保できているかを評価する指標です。自己資本や、一年以上の残存期間がある優先株式など、すぐに引き出すことが難しい安定的な資金源をどれだけ持っているかを見ます。そして、その安定している資金の総額を、一年以内に満期を迎える貸出金など、資金の使い道から見た必要な金額と比較して、比率を計算します。この比率が高いほど、金融機関の資金繰りは安定していると判断できます。この指標は、国際的な金融規制であるバーゼルIIIで導入され、金融機関の健全性を守り、金融システム全体を安定させることを目指しています。