市場均衡

新古典派経済学は、元来、英国の古典派経済学の正統な流れを汲むアルフレッド・マーシャルの経済学、特にケンブリッジ学派の思想を指していました。アダム・スミスやデビッド・リカードらが唱えた古典派経済学は、自由な市場経済を重んじ、個人の自由な意思決定が経済を調整するという考えを基盤としていました。マーシャルは、この考え方を継承しつつ、需要と供給の概念をより深く分析し、価格決定の仕組みを解明しようと試みました。彼の研究は、ミクロ経済学の基礎を築いたと言えるでしょう。ケンブリッジ学派は、マーシャルの後もその経済学を発展させ、現代経済学の基礎となる多くの部分に影響を与えました。新古典派経済学は、古典派経済学の思想を受け継ぎながら、新たな視点を取り入れ、発展を遂げた経済学なのです。