採掘難易度

暗号資産の世界では、特に仕事量証明という合意形成の仕組みを用いる暗号資産において、ナンスは重要な役割を担います。ナンスとは「一度だけ使われる数字」を意味し、採掘者が新しい塊を生成する際に使用する32桁の数字です。採掘者は、この数字を変化させながらハッシュ関数を何度も計算し、特定の条件を満たすハッシュ値を探します。この条件は、通常、目標ハッシュ値よりも小さい値であることで、採掘の難易度によって決定されます。つまり、難易度が高いほど、目標ハッシュ値は小さくなり、条件を満たすハッシュ値を見つけるのが難しくなります。ナンスを見つける作業は、宝探しに似ています。膨大な数の組み合わせの中から正解を見つけ出すために、高性能な計算機を駆使して計算を繰り返します。この作業を通じて、暗号資産の鎖状台帳は安全に維持され、新たな取引記録が追加されます。ナンスは、鎖状台帳の安全性を支える重要な要素です。また、ナンスの探索は、分散型ネットワークにおいて、合意を形成するための重要な仕組みの一部です。ナンスを見つけた採掘者は、その塊を鎖状台帳に追加する権利を得て、報酬として暗号資産を受け取ります。