
欧州連合拡大に向けた礎:ニース条約の意義
ニース条約は、欧州連合が東方拡大に備えるために、二千年に合意され、二千一年署名、二千三年発効した条約です。アムステルダム条約を修正し、拡大後の組織構造と意思決定過程を見直すことを目的としていました。当時、多くの東欧諸国が加盟を予定しており、既存制度の調整が不可欠でした。条約は、拡大後の連合が効率的かつ民主的に運営されるように設計されています。批准プロセスは各国で行われ、一部では国民投票も実施されました。全ての加盟国が批准を終え、二千三年二月に発効しました。これにより、欧州連合は新たな段階へと進むことになったのです。