
国の経済規模を示す指標:国民所得とは
国民所得とは、日本全体の経済活動が生み出す所得の総計を意味します。これは国内に住む人々や会社が得た収入を全て足し合わせたもので、国の経済規模や豊かさを測る重要な指標です。具体的には、給与や賃金といった労働による収入、会社の利益、土地や建物から得られる賃料、投資による利子などが含まれます。これらの収入を合計することで、日本全体の経済活動の成果を金額で把握できます。国民所得は、単なる収入の合計だけでなく、経済構造や収入分配の状況を分析する基礎データとしても活用されます。例えば、国民所得に占める労働収入の割合や、会社収入の割合を分析することで、経済政策の効果や課題を評価できます。また、国民所得の成長率は、経済全体の成長率を示す指標として注目され、景気の動向予測や政策判断の材料となります。