購買力平価

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金利・為替

為替の変動要因を解き明かす:三つの主要理論

国際収支説は、国の通貨価値が国際間の経済的なやり取りの状況で決まるとする考え方です。国際収支は、一定期間における国と外国のすべての経済取引を記録したもので、経常収支と資本収支に大きく分けられます。経常収支は、物の輸出入である貿易収支、観光や輸送などのサービス収支、投資による収益である所得収支、政府の援助などの移転収支を含みます。資本収支は、海外への工場建設などの直接投資、外国の株式や債券の購入である証券投資、貸付などその他投資を含みます。経常収支が黒字の場合、その国の通貨に対する需要が増え、通貨の価値が上がると考えられます。逆に、経常収支が赤字の場合は、通貨の供給が増え、通貨の価値が下がると考えられます。外国からの投資が増えると、その国の通貨への需要が高まり、通貨の価値が上がります。国際収支説は、長期的な為替相場の変動を説明するのに役立ちますが、短期的な変動は他の要因も影響するため、この説だけでは説明できないことがあります。
経済指標

携帯音楽端末価格差から見る各国の経済力

携帯音楽端末指数は、ある金融機関が提唱した各国の経済力を比べるための指標です。世界中で売られている携帯音楽端末の値段を比べることで、それぞれの国の購買力を測ることを目的としています。購買力とは、異なる国の通貨の為替相場が、それぞれの国の物価によって決まるという考え方です。つまり、同じ物がどの国でも同じ値段で買えるはずだという考えに基づいています。この指数の良い点は、複雑な経済指標を見るよりも、簡単に経済状況を把握できることです。しかし、携帯音楽端末の値段は、為替だけでなく、税金や輸入にかかる費用、販売方法など、様々なことに影響されます。そのため、値段を比べるだけでは、本当の経済状況を正確に表しているとは言えません。参考程度に考えるべきですが、手軽さと話題性から、経済ニュースで取り上げられることも多く、人々が経済に関心を持つきっかけにもなっています。
経済指標

一品料理で見る各国の経済力比較

経済の動向を知るために、国内総生産や物価上昇率といった多くの指標が用いられます。今回は、世界的に有名な一品料理、ビッグマックを使った独自の指標をご紹介します。これは、各国の購買力平価を測るために考案されたもので、ビッグマックの価格を比較することで、通貨の価値を測るというものです。例えば、ある国でのビッグマックの価格が自国よりも高い場合、その国の通貨は過大評価されている可能性があると判断できます。逆に、価格が低い場合は、過小評価されている可能性があると考えられます。この指標は、一見単純ですが、各国の経済状況を理解する上で役立ちます。ハンバーガーという身近な存在を通して、世界経済を垣間見ることができる興味深い指標と言えるでしょう。