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セキュリティ

仮想通貨の安全を守る要、確認地点とは

仮想通貨、とりわけ分散型記録技術を活用した仕組みでは、安全性の確保が最も重要です。その安全性を支えるものの一つが「確認地点」です。これは、特定の時点における取引記録の塊、つまり塊の指紋を、プログラム内に記録することを指します。この指紋は、その時点までの全ての取引が正当に行われた証明書としての役割を果たします。プログラムは、記録された指紋と照合することで、過去の取引記録が改ざんされていないかを検証します。もし過去の取引記録を不正に書き換えようとしても、プログラムに記録された指紋と一致しなくなるため、直ちに不正が明らかになります。確認地点は、過去の取引記録を保護し、仮想通貨システムの信頼性を高める上で非常に重要な役割を果たしています。この仕組みがあることで、利用者は安心して仮想通貨を利用できます。確認地点は、過去への防波堤として、不正な操作から過去の記録を守り、未来への信頼を築くための重要な基盤となります。
ブロックチェーン

仕事量証明:仮想通貨を支える根幹技術

仕事量証明とは、仮想通貨の取引記録を保全する基盤技術です。採掘者と呼ばれる参加者が複雑な計算問題に挑み、最初に解を導き出した者が新たな記録の塊を連ねる権利を得ます。この作業には膨大な計算資源が必要で、不正な改ざんを防ぐ強固な壁となります。正解者には仮想通貨が報酬として与えられ、この一連の流れはまるで鉱山を掘り当てるかのように見えるため「採掘」と呼ばれます。黎明期から多くの仮想通貨で採用されてきましたが、電力消費が大きいという課題も抱えています。そのため、環境負荷の少ない代替技術の開発が急務となっています。
セキュリティ

過半数攻撃:仮想通貨の脅威とその対策

仮想通貨の分野における過半数攻撃とは、悪意のある者が計算能力の過半を握り、取引の承認を不正に操作する行為です。これにより、二重払い等の不正が可能となり、仮想通貨の信頼を損ねます。特に仕事量証明という合意形成の仕組みを使う仮想通貨は、この攻撃に弱いとされます。攻撃者が計算能力を独占することで、過去の記録を改ざんし、無効な取引を有効に見せかけることができてしまいます。計算能力が低い仮想通貨ほど攻撃が成功しやすいため、利用者はネットワークの規模や安全対策を十分に評価する必要があります。ネットワーク参加者が警戒を怠らず、健全性を維持する努力が安全性を守る上で不可欠です。